やましぎの釜炒り茶

「やましぎ」について

高い山の中に、築100年を越す古民家が2軒並んだ「やましぎの杜」

諸塚村にある森の古民家シリーズの第1号となった建物です。

穂白尾(ほじろお)という地区の上合鴫(かみごうしぎ)という集落にあるので「やましぎ」と名付けられました。

30年前まではまだ人も住んでいて(やましぎのお隣には、最近まで住人がおられました)、諸塚に代々住む人々の持つ定番は大体揃っています。

定番とは、牛小屋・納屋・畑・田んぼ・梅の木と柚子の木、そしてお茶畑。

どれかひとつだけじゃなく、各家庭でみんな持っているんです。

田んぼの時期は牛を使って田を起こし、木の手入れをして椎茸を原木から育て、畑や梅と柚子は自分たちの食べる分だけをまかなう複合農業を行ってきました。

広い平野が無い山の中。大量生産が出来ない分、いろんなものをちょっとずつ作るのが生活をする上で適したやり方だったのです。

やましぎの釜炒り茶は、このお茶畑から摘まれた茶葉で作られたお茶です。

「釜炒り茶」について

4月後半に入ってくると、諸塚の人たちはそわそわしだします。

「急に寒くなってお茶に霜が降りたりしないかしら?」(茶葉が茶色くなってしまうのです)

「あそこのおうちはもう摘んだらしいよ」

「この日に摘みたいけど雨が降りそうやねぇ」

「茶工場(ちゃこうば)はいつから始まるっちゃろうか?」(諸塚には、釜炒り茶の茶工場と煎茶の茶工場があり、摘んだ茶葉を茶工場に持ち込み、加工してもらいます。)

煎茶の工場はひとつだけなので、諸塚でメジャーなお茶は釜炒り茶。昔ながらの製法で作られる、日本では稀少な緑茶です。

お茶の葉を「蒸す」煎茶と違って、「釜で炒る」から釜炒り茶。

主に九州で作られていて、世界農業遺産に認定された高千穂郷・椎葉山地域(高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町・椎葉村・諸塚村)ではメジャーなお茶です。

釜炒り茶の特徴は、くるんとまるまった茶葉。

お湯の中でするするとほどけて、元の摘まれた形が見られるのも楽しいです。

さっぱりした味わいで、冷やしたり水出しにしてもおいしくいただけます。

カフェイン少なめなのも嬉しいです。

釜炒り茶の淹れ方

釜炒り茶は、お湯を沸騰させたあと少し待って、90度ぐらいのお湯で入れるのがおすすめです。

一杯分のお湯だけ急須に入れて、1分ほど蒸らしてお湯呑へつぎきってしまいます。

ちょっと熱いぐらいで飲みほし、2杯目ぐらいから茶葉がほどけてきます。

2、3杯目ぐらいからは「釜香(かまか)」と呼ばれる香ばしいかおりがふわっとたちはじめます。

釜炒り茶をいただくときは、試してみてください。

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体験もできます!

毎年5月には、エコツアー「諸塚でやま学校しよう!」の体験メニューにお茶摘みと釜炒り茶が登場!

お茶を摘んで、乾燥させて、揉んで、炒って炒ってひたすら炒って出来上がり。

出来上がった釜炒り茶は、お土産にしてご自宅でお楽しみいただけます。

お茶の葉がだんだんくるんと小さくなっていく姿を見るのも楽しいです。

摘んだ時の量と、出来上がった量の違いに驚愕してください!

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