塚原ダム

1938年完成当時は高さ・体積など日本最大級の水力発電で国際的にも最新技術で施行され、土木業界では有名な歴史的ダムです。
登録有形文化財(建造物)/近代化産業遺産

 

写真:2021年3月撮影

塚原ダムの特徴

ダムの天端などには凹凸があり、遠目には万里の長城のようにも見え、細かなところまでこだわりを感じます。

塚原ダムの歴史

諸塚村中心部の塚原にダムと発電所が着工されたのは、1935年のことでした。
3年後の1938年に完成したこの塚原ダムは、九州山地の奥地に建設されたにもかかわらず、
高さ、体積など当時は日本最大級のダムでした。

国際的にも最新技術で施工され、土木業界では有名な歴史的ダムです。
当時の世界最先端であるアメリカのボルダーダムの技術を導入しましたが、資材はすべて国産。
さながらコンクリート材料の開発や機械による施工など先端技術の実験場だったそうです。

また、驚くことにセメントや砂・鉄筋はもとより、食料なども40kmも離れた延岡から索道(ロープウェイ)で運んでいたそうで、今でも地元の語り草です。この索道は、戦後アーチ式ダムで有名な上椎葉ダム建設(昭和31年)のときにも使われました。

塚原ダムは、日本土木学会の近代土木遺産の最高Aランクに評価認定されていて、平成16年1月には国の登録文化財に指定されることが決まりました。

ちなみに、このダムと発電所の工事によって、諸塚村には大量の人口流入があって、昭和12年で人口は8,930人となりましたが、これは戦前戦後最高の記録となっています。