ヤブツバキ

宮崎県諸塚村の山々には、常緑の照葉樹のヤブツバキが多くあります。5枚の花弁が特徴で、日本在来の野生種。今の一般的なツバキはヤブツバキを園芸用に品種改良したものです。

昔から人の生活と縁の深かったヤブツバキ。固い幹は建材に、種子からは食用・薬用とされる貴重なツバキ油がとられていました。早春のまだ寒い中、美しい赤い花を咲かせる姿が信仰の対象にもなっていたようです。

毎年3月には村内各地のヤブツバキを集め、しいたけの館21にて「諸塚でヤブツバキを鑑る」展示会を開催しています。